スキンケアの基礎知識
2017年05月01日更新 2017年03月31日公開

ストレスが活性酸素をふやす理由とは

私たちの体内で酸素によって作られる「活性酸素」は、身体の健康を維持してくれる働きもあれば、老化を促進し肌トラブルを招く原因になっているともいわれています。活性酸素の働きやふえる原因などをドクター監修の記事で解説します。

活性酸素をふやす原因の1つにはストレスも含まれているといわれていますが、ほかにも活性酸素をふやす要因としてはさまざまなことが考えられています。

活性酸素とは

酸素原子を主な構成元素とした反応が強い化合物のことをいいます。活性酸素は脂質やタンパク質を主なターゲットに反応します。ターゲットの中には、当然人体の細胞も含まれています。人体の細胞と活性酸素の反応は「サビつき」といわれ、老化や糖尿病、ガンなど、老化や病気の実に9割はこのサビつきが原因ではないかと考えられています。

身体で作られる活性酸素

エネルギーを消費する際に使われる酸素のうち1~2%が活性酸素に変わるため、特に、エネルギーを使う運動時における活性酸素の生成が活発になっているのではないかといわれています。私たちの人体では、主に下記の4種類が、体内の物質との反応が高い活性酸素といわれています。

  • 過酸化水素
  • ヒドロキシラジカル
  • 一重項酸素
  • スーパーオキシド

活性酸素の働き

活性酸素には「酸化」というパワーが秘められています。活性酸素は、酸化させる働きで体内に侵入した菌とたたかい、身体を健康に保ってくれます。また、酸素の働きをスムーズにする能力があり、人間の身体に必要不可欠な物質です。ただし、その身体を守る能力(殺菌作用)が強すぎるために、過剰に発生すると人体にトラブルを引き起こしてしまうこともあるのです。

活性酸素がふえる原因

活性酸素が適量以上にふえると細胞に影響を及ぼして老化が進んだり、動脈硬化や神経疾患などさまざまな病気の原因になると考えられています。それを防ぐためには、活性酸素を必要以上にふやさないようにすれよいわけですが、じつは活性酸素がふえる原因には、日常的に行っているなにげない習慣などもあげられます。

運動による酸化ストレス

運動をしているとき、人間の呼吸数は心拍数などとともに増加します。そして、最高で普段の15倍近くもの大量の酸素を取り込むことになります。すると、作られる活性酸素の量も酸素に比例してふえるということになるのです。それでも、人間の身体の中では、活性酸素がふえすぎた場合には、活性酸素に対抗する抗酸化物質もしっかりと存在しています。しかし、運動により大量に活性酸素作られてしまうと、これらの抗酸化物質を上回ってしまうこともあり、このような状態のことを「酸化ストレス」と言います。運動による活性酸素の増加と酸化ストレスは、突然はじめた激しいものと、普段から行っているものでは、体内での反応が違うようです。

  • 一過性の運動の場合

活性酸素もふえますが、抗酸化酸素も同時に増加します。ただし、1回限りの運動では、活性酸素の方がふえてしまい酸化ストレス状態になってしまう可能性が高いです。

  • 定期的なエクササイズ

毎日のように行っているトレーニングなどですでに、筋肉を鍛えている方の場合は、運動後に活性酸素の反応が少ないことが多いといわれています。そのうえで、酸化ストレスの状態も少ないと考えられます。

日常的なストレス

仕事や家庭、人間関係など私たちは日常的にさまざまなストレスにさらされています。人間はストレスを受けたときに、受けたストレスを緩和させるために、副腎皮質(ふくじんひしつ)ホルモンと呼ばれる物質を放出します。しかし、副腎皮質ホルモンが放出される際には、活性酸素が作られてしまうという作用も加わります。そのため、ストレスを受けると、活性酸素がふえることが多くなってしまうのです。

その他

そのほか、人間に悪影響があるような下記の物質や習慣も活性酸素がふえる原因であるといわれています。

  • 大気汚染などの環境要因
  • 食品添加物
  • 紫外線
  • 飲酒や喫煙
  • 食生活の乱れなど

飲酒に関しては、アルコールには活性酸素を減らす働きもあるのです。しかし、アルコールを分解するときに活性酸素が一緒に作られますので、過度のアルコールの摂取により、活性酸素がふえすぎてしまうことがあります。また、シミや日焼けなどの肌トラブルを起こす紫外線ですが、紫外線そのものが細胞のダメージを与えて肌トラブルや肌の老化を進行させるだけではなく、紫外線は皮膚の中に活性酸素を増やすことでも肌トラブルや肌の老化を進行させていってしまうという、いわば「ダブルのダメージ」を引き起こすのです。

※紫外線と活性酸素の詳しい関係性については『紫外線と活性酸素の関係』をご覧ください。

活性酸素をふやさないために

運動中の活性酸素を抑えるために大切なのは運動をしすぎないようにすることです。また、運動中に紫外線を多く浴びてしまっては元の子もありません。そのため、運動に関しては、UVケアをきちんとしつつ、定期的に自分に合った適度な運動量を日ごろから心がけるとよいでしょう。

また、体内の活性酸素を減らすために有効な、ビタミンCやE、αリポ酸、ポリフェノール、リコピン、EPA・DHA、アスタキサンチンなどの「抗酸化成分」を摂取することも欠かせません。食事から十分な量の抗酸化成分を摂るのが理想ですが、足りない場合はサプリメントも上手に利用しましょう。

活性酸素は身体を細菌から守ってくれる働きもありますので、完全に0の方がいいというわけではありません。ただし、適量を超えると、肌トラブルや疾患など、人体に悪影響をもたらすことも考えられます。そのため、活性酸素を必要以上にふやさないためには、原因となるストレスをなるべくためないようにする、紫外線の対策をする、過度の飲酒や禁煙を控えるなどの行動が大切です。

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