美白成分の基礎知識
2017年03月01日更新 2017年02月28日公開

美白効果があるといわれるトラネキサム酸と肝斑の関係性

トラネキサム酸は1979年頃に肝斑に効果があるといわれたことから、美容目的にも使われるようになり現在では化粧水にも使われているそうです。今回はトラネキサム酸についてドクター監修の記事でお届けします。

女性の肌は、年齢とともにトラブルが起きてしまうことがあります。そのひとつとして肝斑(かんぱん)があげられます。肝斑とは、ある日突然できてしまう大きなシミのことですが、なかなか治りづらいシミです。この肝斑に、トラネキサム酸という薬品が効果的であるといわれています。

トラネキサム酸とは

トラネキサム酸は、もともと医療現場で使用される薬品で、抗プラスミン作用をもつアミノ酸です。プラスミンという物質には、固まった血液を溶かす性質があるといわれており、異常に活発化してしまうと血が止まらなくなってしまいます。一方で、プラスミンに対抗できる力を持つトラネキサム酸は、長年、止血剤や凝固剤として使われてきました。プラスミンは、血を溶かす効果以外に、紫外線に当たると皮膚の炎症を起こしやすくするといわれています。

このとき、肌のターンオーバーが正常であれば、たまったメラニンを外へ排出することができますが、なんらかの理由でとどこおってしまうと、結果的にシミとなってしまいます。よってシミにななる前にトラネキサム酸を使うことで、肌の炎症とメラニンの過剰分泌を抑える効果に期待できます。トラネキサム酸は、クリニックでは内服薬として用いられており、飲むことによってシミを作ることを阻止する効果があるといわれています。

トラネキサム酸の効能とは

肝斑の治療はとてもやっかい

最近、トラネキサム酸は肝斑の治療にも用いられています。肝斑とは、30代から40代の女性にみられるシミのことです。通常のシミは、紫外線が原因のことが多いのですが、肝斑はいまだに原因がはっきりしていません。しかし、妊娠やピルを服用することで発症することから、女性ホルモンが原因ではないかと考えられているようです。

通常のシミには効果のある治療法も、肝斑は別の種類のシミとくっついてしまっていることも多く、治ったように見えても再発することがあるので、なかなか治らずに治療が難航することが多々あります。一般的なレーザー治療などを受けるとかえって肝斑が悪化してしまうこともあるそうなので、自己判断で治療を受けに行くのは大変危険です。

また、紫外線にあたることで肝斑が悪化してしまうこともあるといわれています。紫外線は直接的な原因ではありませんが、肝斑が再発してしまうおそれもありますので、できるだけ早くケアをしましょう。

トラネキサム酸は肝斑に効果が期待できるらしい

治療が難しいといわれる肝斑ですが、最近ではトラネキサム酸が肝斑治療に効果が期待できることがわかっています。トラネキサム酸の肝斑への効能は厚生労働省でも正式に認められており、今では一般的な薬品も広く使われるようになりました。美白を目的とした化粧品(化粧水など)にも配合されています。

また、肌サイクルというものがありますのでターンオーバーを正常に促進させることも肝斑治療のひとつです。そのため、規則正しい生活を送るなどしてターンオーバーを促進させ、シミの除去に効果があるといわれるビタミンC誘導体を摂取することも大切です。

肝斑と一般的なシミの区別をつける必要がある

もしも顔に肝斑らしきものができたら、一般的なシミなのか肝斑なのか区別する必要があります。一般的なシミの治療法では、肝斑治療に効果が期待できず、悪化させてしまう場合があるからです。

肝斑は、自分では見わけることが非常に難しいといわれているため、気になることがあれば、早めに医療機関を受診しましょう。肝斑の特徴には、シミの境界線がぼやけている、両頬などに左右対象にできるなどがあります。肝斑は、閉経後に自然に治ることが多いといわれていますが、女性なら肌のシミは気になるものです。症状を悪化させないように気をつけましょう。

トラネキサム酸の使用上の注意点とは

軽い副作用もあるらしい

トラネキサム酸は、薬なので服用する際には副作用などのリスクを考えなくてはなりません。一般的に副作用が少ない薬だといわれていますが、食欲不振や眠気、発疹などがあらわれることもあるようです。万が一、トラネキサム酸を服用してから、このような症状が出た場合には、すみやかに医師に相談しましょう。また、妊娠中や搾乳中の女性がトラネキサム酸を飲む際は、必ず医師や薬剤師に相談してください。

重篤な病気を抱えている場合は

トラネキサム酸は、血栓症の病気にも使われているのですが、服用することで全身の血栓症を引き起こしてしまうおそれがあるといわれています。血が突然詰まってしまう血栓症(心筋梗塞や脳梗塞など)をわずらっている人は、トラネキサム酸を飲む前に、必ず医師に相談する必要があります。

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