メニエール病の基礎知識
2017年04月24日更新 2017年04月25日公開

めまい、聴覚障害が起こる「メニエール病」とは

めまいをともなうメニエール病という言葉を聞いたことのある方は多いと思いますが、「ただのめまい」だと気にしない方も多いかもしれません。ここでは、メニエール病についてドクター監修の記事で解説していきます。

メニエール病とはどのような病気なのでしょうか。メニエール病の症状や原因、治療法についてみていきます。

メニエール病とは

めまいと聴覚症状が出現する、内耳に異常が起きる疾患です。30代前半から40代後半の働き盛りの人たちに現れることが多いといわれています。「若いから大丈夫」と安易な気持ちで考えず、めまいや耳鳴りなどが続くようなら、この病気を疑ってみることが大切です。

メニエール病の症状

メニエール病は、回転するかのようなめまいと耳鳴りなどの聴覚症状が現れるといわれています。10分程度から数時間に渡ってめまいが続き、ひどい人は吐き気をともなって立っていることも困難な状態になるともいわれています。さらに、難聴の症状が出現する人もいます。また、メニエール病はめまいが1回のみではなく、複数回にわたって継続することが特徴です。めまいが1回のみであれば、メニエール病以外の可能性があります。

メニエール病の原因

メニエール病を発症する主な原因は、内リンパ液が過剰となるためだと考えられています。本来、内リンパ液は体内で一定に保たれています。しかし、なんらかの原因によって内リンパ液が過剰となり、聴覚に関わる内耳にある蝸牛や平衡感覚を保つ前庭や三半規管が腫れあがり、内リンパ水腫が生じます。それにより、これらの器官に変調が生じ、耳鳴りやめまいが生じるようになってしまいます。内リンパ液が過剰になる原因はまだはっきりと分かってはいませんが、アレルギー反応によって内リンパ液が過剰に生成されて内リンパ液の流れが滞ってしまう、免疫異常が生じ内リンパ嚢における吸収が妨げられることなどが考えられます。さらには、内耳の循環に問題がある、ウイルス感染や遺伝子異常、ストレスによってホルモンバランスが崩れて内リンパ液の過剰な生成が促されるという見解もあります。

メニエール病の治療

メニエール病の治療にはどのようなものがあるのでしょうか。

薬物療法

メニエール病の治療は、基本的に薬物療法が用いられます。主に、めまいが起こっているときに抗めまい薬が使用されます。めまいとともに吐き気をもよおす場合は、点滴治療が行われ、吐き気止めを処方されることもあります。また、利尿剤には内リンパ液を減少させる働きがあるため、内リンパ水腫の治療に利尿剤が用いられることもあります。ストレスによってメニエール病が引き起こされていると考えられる場合には、精神安定剤の使用で心の安定を図ることもあります。

内リンパ液が過剰になった際にリンパ液を取り除く方法がまだ発見されていないため、現状では上記のような薬によってリンパ液を減少させるという対処法が取られています。しかし、薬物療法を行っても症状が残り、めまいが生活の妨げになり続ける人もいます。そのような場合は、手術を行う必要性が出てくることがあります。その手術方法は、内リンパ嚢を切開する「内リンパ解放術」と前庭神経の切断による「前庭神経切断術」の2つがあります。ただし、これらの手術は聴力の改善というよりもめまいを抑えるための方法だと言えるでしょう。メニエール病は、内耳に影響を与える疾患なので、耳鼻科にて治療がなされます。

生活改善

メニエール病の治療は薬物療法だけではなく、生活改善を行うことも重要な治療のひとつです。ストレスが引き金となる疾患でもあるため、日常生活でどのようなストレスが負担になっているかという原因を探ることが大切です。夜ふかしなどで睡眠不足になっていたり、規則正しい生活を送れていなかったりするのなら、まずは生活習慣から改善して行きましょう。また、食生活にも意識を向け、塩分を摂り過ぎずバランスのよい食事をとることも必要です。さらに、現代人はデスクワークなどにより身体を動かす機会が少なくなっていることから、血行をよくし、血のめぐりをスムーズにするためにウォーキングやストレッチ、軽いジョギングなど運動を日常生活にとり入れることがよいでしょう。病院などでも、上記のような生活改善のための指導が行われています。

メニエール病の予防

メニエール病の予防は、ストレスをなるべくためずに発散し、規則正しい生活を送ることが大切になります。ですが、メニエール病の原因は、ストレスだけではなくウイルス感染やホルモンバランスの乱れなども関係しているとされ、誰でも陥ってしまう可能性がある疾患だとも言えます。そのために、少しでもめまいや聴覚症状、吐き気などが続くようなら、病院を受診し問診や聴力検査、眼振検査などを行いましょう。

メニエール病は、初期段階では自覚症状が少ないため、病院などで検査を受けることで、病気の早期発見ができ、適切な治療をスムーズにスタートできるようになります。

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