帯状疱疹の基礎知識
2017年04月10日更新 2017年02月28日公開

身体に痛いブツブツが現われる帯状疱疹とは?

帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウイルスによって発症する皮膚の病気です。帯状疱疹はピリピリと刺すような強い痛みが特徴的です。帯状疱疹の原因、症状、治療などについて、ドクター監修の記事で解説します。

強い痛みをともなう帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウイルスによって発症する皮膚の病気です。帯状疱疹が発症する原因や症状、治療などについて見てみましょう。

帯状疱疹とは

帯状疱疹とは、ヘルペスウイルスの一種である水痘・帯状疱疹ウイルスによって発症する皮膚の病気を指します。水痘・帯状疱疹ウイルスは水疱瘡の原因としても知られています。水疱瘡は、症状が完治した後も水痘・帯状疱疹ウイルスが体内に潜伏しており、加齢などによって免疫力が低下すると、ウイルスが神経を通して皮膚上に現れます。これによって赤みをおびた斑点と水疱が帯状に現れることが帯状疱疹です。

帯状疱疹の症状と原因

帯状疱疹の主な症状と原因をご説明します。

主な症状は鋭い痛みと帯状の斑点・水疱

帯状疱疹は、身体の左右どちらか一方に症状が現れます。ピリピリと刺すような鋭い痛みが特徴で、ウイルスが神経を通って皮膚上に到達する途中で神経に傷がつき、痛みをもたらします。痛みが出始めてから、数日~1週間後に赤い斑点が帯状に現れます。その1~2日後に小さな水ぶくれが現れます。その後は赤みと水疱が徐々に消えていきます。

原因となるストレス・加齢

帯状疱疹はストレスや加齢も原因とされていますが、それぞれについてご説明します。

  • ストレスによる免疫力の低下

強いストレスにより自律神経が乱れ、交感神経と副交感神経のバランスが乱れます。すると、身体の調整機能が正常に働かず、免疫力の低下につながります。その結果、水痘・帯状疱疹ウイルスが活発化してしまうと考えられます。

  • 加齢による感染リスクの高まり

帯状疱疹は50~70歳代に頻発する病気です。これは、加齢によって免疫力が低下する事が関与していると考えられています。また、幼少期に水疱瘡にかかった人は、感染で作られた「免疫記憶細胞」の働きが20~30歳代になると弱まり、帯状疱疹を発症するリスクが高まると考えられます。

帯状疱疹の痛みとは

帯状疱疹の痛みの特徴や現れやすい部位についてご説明します。

痛みの特徴と経過

鋭い痛みが特徴的な帯状疱疹ですが、痛みのピークは1~2週間ほどといわれています。最初はピリピリ、チクチクとした痛みを感じ、どんどん強くなっていきます。症状のピークを過ぎると痛みと皮膚の症状が徐々に和らぎ、3~4週間程度で治るケースが多いとされます。

痛みが現れやすい部位

胸部や背中の上部など、胴体の上部に頻発するといわれています。次いでお腹など胴体の下部、そして頭部にも現れます。痛みと発疹は左右どちらか一方にあらわれます。これには神経が身体の左右に分かれていることが関与しています。

帯状疱疹はうつる?

帯状疱疹にかかった際は、ウイルスの感染に注意が必要です。

水痘・帯状疱疹ウイルスの感染に注意

帯状疱疹は神経内に潜んだウイルスが時間を経て活動を始める事で発症するため、帯状疱疹にかかった人に接触してもうつることは無いとされています。しかし帯状疱疹の原因となる水痘・帯状疱疹ウイルスには感染のリスクがあるため、水疱瘡にかかったことのない乳幼児に接触すると、水疱瘡を発症するケースがあります。また、大人でも水疱瘡に抗体がない場合は感染のリスクがあります。

乳幼児・妊婦との接触は避ける

ほとんどの人が経験するといわれている水疱瘡ですが、まだ抵抗力が低い乳幼児の感染には注意が必要です。また、妊娠時に水疱瘡にかかると肺炎などの合併症を引き起こし重症化するおそれがあります。さらに、胎内感染で胎児の先天性水痘症候群を引き起こす危険があります。帯状疱疹にかかった人の患部に触れたり、同じタオルを使用したりする事は避け、できる限り接触を控えましょう。

帯状疱疹は再発する?

帯状疱疹は一度発症すると免疫がつくため、再発のリスクは少ないとされています。しかし、一度作られた免疫も年齢とともに低下していくため、全く危険性が無いとは言い切れません。一説によると再発率は100~200人に1人といわれています。特に注意が必要なのは高齢者や、免疫力が著しく落ちる他の病気にかかっているケースなどです。

帯状疱疹の治療法

帯状疱疹の主な治療法は以下の通りです。

抗ウイルス剤によるウイルス抑制

ウイルスが増殖する前に抗ウイルス剤を使用する事で抑制します。主に飲み薬が使用されますが、症状が深刻な場合は点滴が用いられる場合もあります。

鎮痛剤による痛みの緩和

痛みを和らげることで治りを早め、後遺症を予防します。消炎鎮痛剤、神経障害性疼痛治療薬などが処方されます。痛みが酷く鎮痛剤が効かないケースには、局所麻酔を用いた神経ブロック療法などもあります。

皮膚の塗り薬

発疹の治療には塗り薬が処方されます。細菌の感染予防や、皮膚の保護を目的として処方されます。また、ウイルスの増殖を防ぐ抗ウイルス薬が用いられる場合もあります。帯状疱疹には免疫力の低下が深く関わっているとされています。日ごろから睡眠や食事に気を使い、免疫力を高める生活を心がけましょう。

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